放送大学「鏡の中のミステリー」の番組収録 (2020年9月)

放送大学のスタジオ(千葉の幕張)で、『鏡の中のミステリー』の番組収録をしました。レギュラーの授業番組ではなく、単発の教養番組です。45分の番組ですが、収録には、朝の10時から夕方の5時過ぎまで、ほぼ1日かかりました。昨年の秋から始まった打合せと準備には、私の方の作業だけでも、その何十倍もの時間がかかりました。

鏡映反転に関する私の研究をベースにして、放送大学の森津太子先生との対談という形式で、私が台本を作成しました。テレビ番組の特性を活かして、画像と映像をふんだんに使うことができたので、短時間の番組ではありますが、本(『鏡映反転』岩波書店)よりは、ずっと分かりやすい説明ができたのではないかと思います。

一昨年の秋には、NHKの人気番組『チコちゃんに叱られる』で、「鏡の中で左右が反対に見える理由は、『分からない』ということが分かっている」という真っ赤な嘘が全国に放映されてしまい、とても困っていました。今回の放送大学の番組が放映されれば、認識を改めてくれる人も出てくるのではないかと期待しています。

森津太子先生をはじめとする放送大学のスタッフの方々、また、番組制作に携わってくくださったNHKエデュケーショナルのディレクターの方々には、心からお礼を申し上げます。