先月末、鏡映反転に関する実験論文のプレプリントを東京大学の UTokyo Repository で公開しました(”Psycho-optic explanation of mirror reversal: A further experimental investigation”)。
そのプレプリントを少し修正した改訂版を同じく UTokyo Repository で公開しました。doi番号は変わりません(https://doi.org/10.82337/1000016)。
主な修正点は次の1点です。
普通の鏡(平面鏡)は、鏡面に垂直な方向が反転して見えるような光学的変換をします。鏡と向かい合ったときには前後方向が、横向きになったときには左右方向が、床に置かれた鏡の上に立ったときには上下方向が、光学的に反転することになります。
ところが、実験結果を見ると、床の鏡の上に立ったときには、ほぼすべての被験者が自分の上下反転を認知したものの、壁の鏡に横向きになったときには、20~30%の被験者が自分の左右反転を認知しませんでした。
先月、プレプリントを公開したあとで、読者はこんな疑問を抱くかもしれない、ということに気づきました・・・「光学的な反転は、床の鏡の場合は誰もが認知するのに、横の鏡の場合は20~30%が認知しないのは何故だろう?」
光学的な反転がどう認知されるのかが分かっていれば、何故こういう違いが生じるのかは、簡単に説明できます。プレプリントには、光学的な反転がどう認知されるかが既に記してあったので、今回はその簡単な説明を追加しました。
プレプリントの差し替えにあたっては、東京大学の総合図書館で UTokyo Repository を担当している方が親切かつ迅速な対応をしてくださったので、とても助かりました。